レンタルオフィス契約を締結する際、多くの利用者が気にするのが「価格」と「エリア」の問題です。価格が安ければ固定費といったランニングコストを抑えられる一方、騒がしかったり設備が充実していなかったりすることが多くなりがちです。
逆に価格が高いレンタルオフィスは、静かな空間が提供されたり、充実したサービスが受けられたりといった好印象が得られることも多く、「もしかしたら価格帯が客層を決めていのだろうか?」と疑問に感じる方も少なくないのではないでしょうか?
起業家や士業・フリーランスなどが集うレンタルオフィスは、その利用目的や業種、求める環境も多種多様です。そのため、自分には不快に感じる人々も同空間に共存する可能性が高くなります。レンタルオフィスにおける価格帯と客層の関係性は実際のところ比例するのでしょうか?
本記事では、レンタルオフィスの価格帯は利用者層に比例するのかどうかを見ていきます。
目次
レンタルオフィスの現状
レンタルオフィスの価格帯は、一般的に「低価格帯(〜3万円程度)」「中価格帯(3万〜7万円程度)」「高価格帯(7万円以上)」の3つに大分され、それぞれが提供するサービス内容や利用者の目的や客層に違いがあります。
低価格帯のレンタルオフィス(〜3万円程度)
低価格帯のレンタルオフィスは、一般的にコスト重視の個人事業主やスタートアップ、一人会社の経営者といった利用者が多いのが特徴です。低価格帯の場合、個室というよりもシェアスペースや固定席、あるいは時間貸しのレンタルオフィスが中心で、設備も最小限に抑えられていることが多いです。
なお、住所利用や法人登記ができるサービスがある一方で、会議室の利用が有料だったり、受付スタッフが常駐していない、掃除が行き届いていないこともあるなど、サービス面においては割り切りが必要です。利用者の出入りも多く、にぎやかで活気がある反面、静かな作業を望む人にとっては落ち着かない印象を受けることもあります。よって、ITエンジニアやライター、Webデザイナーなどレンタルオフィスを制作スペースとして利用したい人の場合は比較検討をしっかりとしておくことが必要と言えるでしょう。
中価格帯のレンタルオフィス(3万〜7万円程度)
中価格帯のレンタルオフィスは、独立したばかりの個人事業主や2~3人ほどの法人が主なターゲットとなります。この価格帯の特徴としては、個室タイプのブースやセキュリティのある環境が整っていることが多く、会議室が無料で利用できたり、共用設備のクオリティも一段上がります。
またオフィス家具がしっかりと備え付けられていたり、月額料金内に法人登記や郵便物の転送といった実務に即したサポートが含まれるケースも多く、使い勝手の良さが魅力です。客層としては「しっかりビジネスに取り組みたいが、過剰な設備投資は避けたい」と考える層が多く、落ち着いた雰囲気の中に適度な交流の機会も生まれやすいのが特徴です。
高価格帯のレンタルオフィス(7万円以上)
高価格帯のレンタルオフィスは、ビジネスが軌道に乗った企業や士業、クライアントを迎える機会が数多くあるような企業向けで、信頼性やブランディングを重視する層が利用することが多いです。この価格帯の特徴は、ハイグレードな内装、完全個室、ラウンジやカフェスペース、受付秘書サービス、来客対応、法人向けのITインフラやセキュリティ対策など、あらゆる面でのサービスが充実しており、グレード重視の仕様となっています。オフィスそのものが名刺代わりとなり、顧客や取引先への印象を左右するため、場所選びも含めて慎重に検討されることが多いです。
レンタルオフィスの価格帯とエリアの関係について
レンタルオフィスの価格帯とエリアは、とても密接な関係があると言われています。単に立地の便利さによるものではなく、その場所が持つビジネス的な価値やブランド力、利用者の目的とのマッチ度が大きく影響しており、場所の利便性×需要×信頼感がエリアの価値を決めるといっても過言ではありません。
たとえば、東京都心の中でも丸の内や虎ノ門、六本木、青山、銀座などのハイエンドエリアは、高価格帯のレンタルオフィスが多く存在します。これらのエリアでは、国内外の大手企業をはじめ多くの企業が集まり商談が日常的に行われているため、周囲の環境そのものが一種の「信用」となります。
また、ハイエンドエリアのレンタルオフィスは電車のアクセスも良く、都内への移動が容易ですし、新幹線や飛行機での地方や海外出張もしやすい場所にあることが多いです。入居しているビルのグレード、ラウンジの質、受付の対応、会議室の設備まで、信頼と印象を重視したビジネス空間として設計されています。
一方、郊外エリアや地方都市のレンタルオフィスは、価格が大きく抑えられていることが多いです。郊外エリアの場合、月額2万円から個室利用が可能な場合も多くあり、通勤コストを減らしたい地域密着型のビジネスをされている方々に人気があります。利用者も地元を中心に活動する士業の方、自宅が近いフリーランスや小規模な事業者が中心となっており、「安さと近さ」「居心地の良さ」を重視する傾向が見られます。
エリアによって事業特性もある
なお、都市部においては、エリアによって事業特性があるのも特徴です。たとえば東京であれば、渋谷や新宿はスタートアップ企業やIT企業に人気があり、比較的若い層やクリエイターが集まる傾向にあります。そのため、レンタルオフィスもカジュアルで自由な雰囲気がありつつ、価格帯は中程度~やや高めに設定されているケースが多いです。
しかし一方、池袋や上野、下町エリアなどは比較的リーズナブルな価格設定となっています。業種的にも士業や地域密着型のビジネスに適した利用者が多くなっています。
雑居ビルに入居したレンタルオフィスを選んではいけない理由
都心のハイエンドエリアを選ぶ場合、価格を抑えようと思ったら築年数の古い雑居ビルに入居しているレンタルオフィスを選ぶ、無人のレンタルオフィスを選ばざるを得ないケースが大半です。それでも「ビジネスは拠点となる住所が大事」と考える人には、エリアが重要なこともあるでしょう。
しかしながら、そのような雑居ビルに入ったレンタルオフィスを選んだ場合、同じビル内に飲食店、美容院、学習塾、風俗店などさまざまな業種が混在しているケースも多く、ビルの外観や共用部の管理状態が不十分なことも珍しくありません。
そのため、クライアントがエレベーターを待つ間に居酒屋のチラシやゴミが目に入ったり、照明が暗く不衛生に見える、騒がしいテナントと同じフロアにあるなどから、「クライアントを呼ぶのに抵抗がある」という理由から、わずか数か月で別のレンタルオフィスに移転する羽目になってしまったという人は結構いるのが現実なのです。
また、建物自体の老朽化や耐震性の不安も問題になります。見た目だけでなく、空調、ネット回線、電源、照明などのインフラ設備が古く、業務効率が下がることも少なくありません。停電やトラブルが発生した際の対応体制も不透明なことがあり、ビジネスの信頼性を支える環境としては弱いと言えます。
雑居ビルに入ったレンタルオフィスの場合、法人登記する住所イメージも重要な判断材料となります。名刺やWebサイトから会社の位置情報を検索されれば、今はすぐにビルの外観まで表示されてしまいます。そのため、見た人にネガティブな印象を与える可能性があることから、雑居ビルに入ったレンタルオフィスは、ビジネス的にマイナスとなることが非常に多いのです。もちろんすべての雑居ビルが悪いというわけではありませんがしかし、レンタルオフィスを選ぶ際に「安いから」「すぐ借りられるから」と短期的な視点で選んでしまうと、ビジネスの成長や信頼構築にブレーキをかける結果になりかねない点は注意しておく必要があります。
リーズナブルな価格なのにハイエンドエリアにあるレンタルオフィスを狙え
「ハイエンドエリアはレンタルオフィスの価格も高い」というイメージを持っている方は非常に多いかもしれませんが、最近では、リーズナブルな価格で利用できるレンタルオフィスがハイエンドエリアにも増えてきています。大規模オフィスの空室率が上昇する中、レンタルオフィス業界は柔軟なプランと価格設定で多様なニーズに応える動きを強めているのです。
たとえば、1人〜2人用のミニマム個室や共用ラウンジと組み合わせたプラン、時間貸しタイプの個室レンタルオフィスであれば、ハイエンドエリアであっても探せば比較的リーズナブルに利用できるレンタルオフィスは存在します。
たとえば、銀座駅から徒歩2分にある「銀座ビジネスセンター」は銀座6丁目と銀座の一等地に居を構えるレンタルオフィス。完全密閉個室が利用できる時間貸しタイプのレンタルオフィスとして、月額11,000円(税込)から利用が可能。各種オフィス備品がついているだけでなく、郵便物・宅配物の受取・保管・転送にも対応しています。
銀座ビジネスセンターを利用する顧客層は、個人事業主や士業の方、小規模事業者、大企業のプロジェクト利用などさまざまですが、銀座というハイエンドエリアを利用しようと考えるビジネスエリートの方も多く、価格帯を抑えながらも他の利用者の質の良さを感じられるレンタルオフィスです。
まとめ
ここまでまとめてきたように、レンタルオフィスの価格帯と客層は比例するのが一般的で、エリアと価格帯も関係性があるのは事実です。しかしながら、情報をしっかり集めて比較検討していけば、ハイエンドエリアであってもイメージに影響されることなくリーズナブルで客層の良いレンタルオフィスは必ず見つかるはずです。賢く探して、ビジネス価値を次のステージへ高めていきましょう。
レンタルオフィス銀座ビジネスセンター | |
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「業界の先駆者」としての信頼と実績!秘書サービスも魅力。 今では一般的になったレンタルオフィスですが、その先駆者とも言えるのがレンタルオフィス銀座ビジネスセンターです。信頼と実績に加え、常時10名の秘書が提供する丁寧で正確な秘書サービスが強みです。 |
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形態 | レンタルオフィス、バーチャルオフィス |
料金 | 月額11,000円(税込)~ |
拠点 | 銀座 |
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